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この記事はWikipedia:ガザC2011年5月17日 (火) 00:45の版から転載、一部修正し作成されたものです。転載から長期間経過しており、加筆も不十分であるため、不正確な情報や虚偽が含まれているおそれがあります。転載記事についての方針を参照。なお2014年以降は転載による記事の作成を禁止しています。

ガザC (GAZA-C) は、アニメ『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』などに登場する兵器。アクシズネオ・ジオン)の量産型可変モビルスーツ。(型式番号:AMX-003もしくはMMT-1)

機体解説[]

一年戦争の終結時、アステロイドベルトに逃げ延びたジオン公国軍残党は、小惑星アクシズ内部の施設拡充およびその居住施設モウサの建造に際して作業用モビルスーツ、ガザAガザBを開発した。アクシズの地球圏への帰還の決定とほぼ前後して、これらガザシリーズを戦闘用に発展し、生産ラインを流用して大量に生産、暫定的に軍事力を増強することとなった。そのため、本機は旧ジオン公国軍製モビルスーツとは異なる開発コンセプトとなっている。簡易ながら可変機能を持つため、一応第3世代モビルスーツに属する。

当時、アクシズ軍パイロットの練度が問題となっており、それを補うために砲撃戦を中心とする集団戦術(3機編成による編隊行動を遵守)を想定して設計され、ナックルバスターと強化型ジェネレーターが搭載された。コクピットは頭部に設けられ、ハイザックと同型のものを搭載する。両腕部には脱着可能なバインダーを装備するが、前腕部に接続するという設計は剛性面で問題を抱えていた。元々土木用マニピュレーターであった脚部は構造的に重力下での使用は想定されていない。

主武装のナックルバスター(出力:6.7MW)は右胸部のセンサーとリンクし、精度の高い射撃が可能となっている。背部に2基設けられたビーム・ガン(出力:2.3MW)は本来はビームサーベルとの兼用として開発されていたが、生産性の向上とコスト削減のためにビーム・ガンのみの機能に限定されている。そのためビームサーベル(出力:0.4MW)は腕部のバインダー内側に2基設置されている。

あくまでも支援兵器として開発されたため、運動性・機動性は十分ではなくモビルスーツというよりは可変自走砲というべきものであった。しかし、宇宙戦に限定すれば一定の性能を発揮した。生産はグリプス戦役中期に終了し、推定生産数は300機といわれる。次なる戦い(第一次ネオ・ジオン抗争)に向けて戦力を温存していたアクシズは、グリプス戦役終結時までの主力として多数投入した。もっとも、機体そのものの構造は脆弱であり、変形を4、5度繰り返せば接続部に異状をきたすとの記述もある機体なので、後継機ガザD以後にはそれなりの補強がなされている。

また、アクシズの実質的な指導者ハマーン・カーンの専用機として白い機体が確認されているが、一般兵の機体と性能等に違いがあるのかは不明である。

宇宙用MSであり、またプラモデル「HGUC1/144ガザC」の付属説明書には、「歩行能力がない」という後付け設定まで加えられているが、『機動戦士ガンダムΖΖ』劇中ではコロニー内の有重力下を普通に歩いており、またその大気中を飛行してもいた。

MA形態[]

胸部を90°跳ね上げ、腕部バインダーを背面ユニットに沿わせる形で90°回転させ、脚部を180°反転させることでモビルアーマー (MA) 形態をとる。しかしながらその航続距離は短かった。MA形態ではナックルバスターとビーム・ガンが一直線上となる。脚部はクローとして敵機を捕捉することができるものの、高い効果を上げることは出来なかった。MA形態時には機首に設けられたハッチを介してコクピットに搭乗する。脚部で接地し、戦艦の甲板などに降着することで砲台形態をとることも出来る。

劇中での活躍[]

TV版『機動戦士Ζガンダム』の第32話「謎のモビルスーツ」にて、アステロイドベルトから地球圏に戻ってきたジオンの亡霊「アクシズ」の尖兵として登場。その物量でティターンズ艦隊を圧倒した。このとき、ハマーン・カーンもこの機体で出陣し、カットインで顔も映っている。コロニーレーザーを巡る三つ巴のグリプス戦役最終決戦では、ジュピトリス並びにコロニーレーザーへの攻撃の為キュベレイに多数の当機が追従。パプテマス・シロッコジ・Oと交戦状態に入るが、百式のメガ・バズーカ・ランチャーによって多数の機体が大破している。また、劇場版『機動戦士ΖガンダムII 恋人たち』でもハマーンがこの機体に搭乗し、彼女の専用機として白と紫を基調としたカラーリングの機体が登場した。

機動戦士ガンダムΖΖ』では新兵であるグレミー・トトが搭乗した。

雑誌企画『ガンダム・センチネル』ではグワダン級超大型戦艦グワレイを旗艦とする艦隊の所属機としてガザEと共に登場する。劇中では「カエサル」と呼ばれている。

設定の変遷[]

本機の型式番号は『機動戦士Ζガンダム』ではMMT-1とされていたが、続編『機動戦士ガンダムΖΖ』へのシリーズ移行に伴い、他のアクシズ製MSの「AMX」に準じた番号に変更された。これに対する説明は2通り設定されている。

1)アクシズとティターンズが共同戦線を張った際に、連邦軍の型式番号(諸説あるが一般にMMT-1と言われる)が付与された。
2)「MMT」がアクシズの制式な番号であり、「AMX」は地球連邦軍が付けた識別コードである。

なおデザインを担当した小林誠は、10mくらいの小型MSと考え、コクピットには殆ど押し込まれるような形で搭乗員が乗り込んでいるという想定を行なったが、これは劇中には活かされなかった。

バリエーション[]

  • ガザタイプ試作型
機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』に登場する、アクシズの作業用MS。単純構造ながら機動性と運動性の高さが見込まれ、以後戦闘型へと開発のベースとなる。
  • AMX-002 ガザB
作業用MSであった「ガザA」を改造し簡易な武装を施した機体。アクシズの警備用といわれる。その後のガザシリーズの原型となった。『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』に登場するにあたり福地仁によって画稿が起こされたが、本編登場には至らなかった。
  • AMX-003 (MMT-1) ハマーン・カーン専用ガザC
  • AMX-003S ガザC改
ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』に登場する、カラードが改修したガザC。ベース機の弱点であったMA形態での視界の向上を目的として、コクピットが腹部から機首に移設された。これによりMA形態で有視界行動を行うことが可能となった。また機首に搭載されたビーム砲が可動するようになり、MS形態時でも使用できるようになった。
  • AMX-003T ガザT(ガザC複座練習機)
複座の練習機。ゲームブック『ガンダムΖΖ』に登場。主人公がアクシズの艦から脱出する際にバリュートパックを装備し使用。
  • AMX-006 ガザD
  • AMX-007 (MMT-3) ガザE
  • AMX-008 ガ・ゾウム
  • AMX-008B ガ・ゾウム・ガンナー
  • AMX-016 ガザW

ギャラリー[]

関連項目[]

テンプレート:Gs-MS

テンプレート:Uc-MS

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