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この記事はWikipedia:機動戦士ガンダム0080_ポケットの中の戦争の登場人物から転載、一部修正し作成されたものです。転載時期は2011年以前であり、加筆も不十分であるため、不正確な情報や虚偽が含まれているおそれがあります。転載記事についての方針を参照。なお2014年以降は転載による記事の作成を禁止しています。

バーナード・ワイズマン (Bernard Wiseman) (声:辻谷耕史[1]) 全話に登場(1話はビジュアルのみ)。

ジオン公国軍突撃機動軍伍長、特殊部隊サイクロプス隊の隊員。愛称はバーニィ。年齢は19歳。

人物[]

出身はサイド3。9月の高校卒業とともに召集令状によって徴兵された。入営したバーニィは資質を認められ、MSパイロットの養成を行う航空学校のモビルスーツ科に航空学生として入学。切迫する戦時下のため養成期間はひどく短く、訓練部隊での錬成を終えた彼はグラナダ基地を拠点とする突撃機動軍第七師団隷下のMS部隊に配属される(フィルムコミックより)。

初戦でサイド6リボーコロニーに潜入したが、彼の搭乗するモビルスーツMS-06FZ ザクII改は被弾しコロニー内の森林公園内へ墜落してしまう。この時にザクを追いかけてきた現地の小学生アルと知り合い、彼のカメラに収められていた映像ディスクと自分のジオン階級章を交換することで偶然得た情報から、ニュータイプ専用の新型ガンダムであるガンダムNT-1サイド6に搬入された事実がジオン軍上層部の知るところとなる。

その後、ガンダムNT-1奪取の任務(ルビコン計画)を帯びたサイクロプス隊に、戦死したアンディの補充要員として編入され、隊長のシュタイナー以下、ミーシャガルシアらと共に作戦に従事する。彼に与えられた任務は情報収集とは言いながら、その実は隊にまとわりつく少年アルの監視(お守り)であった。彼が未熟な新兵とも知らずパイロットへの憧れに目を輝かせるアルに対し、つい見栄を張って「あと1機でエース」と嘘を吐いてしまう[2]。その後、アルの自宅付近で監視任務に就いていた際に隣人の女性クリスに泥棒と間違えられバットで殴り倒されるが、それをきっかけに彼女とも知り合いになり、互いに好意を抱くようになる。

アルと共に不審な民間の工場へ潜入捜査した結果、遂にガンダムNT-1の在処が発見される。サイクロプス隊は変装して基地に潜入し奪取(破壊)工作を行なうが、彼の不用意な一言[3][4]から正体が露見し、隊は彼一人を残して全滅する。ルビコン作戦の失敗を知ったジオン軍上層部は、クリスマスにサイド6への核攻撃を企図する。チャーリーの勧告を聞き、自分一人でコロニーからの脱出を考える。アルは必死に引き止めるがバーニィの決意は固く、半ば喧嘩別れのようなかたちで港へと向かった。機の到着までバーで待っていたところ、電話で話す女性の話し声が耳に入る。会話から推測するに、女性は浮気をされた男と話しているらしく、バーニィは自分とアルの関係に重ねる。彼女の言った「嘘を押し通す根性もないくせに」という言葉に強く胸を打たれ、死んでいったサイクロプス隊の面々への思い、「このコロニーが好きだから」とリボーコロニーに残ることを決めたチャーリー、アルやクリスを守りたい想いが彼の心に湧き上がり、出航寸前で思いとどまる。「ガンダムと戦ってみたくなった」と話し、撃墜され放置されていた自分の機体(ザクII改)をアルと協力し修理、友軍の核攻撃を中止させるため、タイムリミット内でのガンダムNT-1破壊に単身挑む決意をする。

結局、核攻撃を企図したジオン艦隊は途上で地球連邦軍に遭遇、交戦後に投降したため、サイド6への核攻撃は回避される。しかし彼はそれを知らないままガンダムNT-1をコロニー内の森に誘い出してゲリラ戦に持ち込み、破壊には成功できなかったが、ヒートホークでガンダムの頭部を切断して中破・戦闘不能に陥らせた[5]。しかし、同時に自身はNT-1のビームサーベルで機関部を直撃される。「もう戦わなくてもいい」と駆け寄るアルの眼前でザクII改は大爆発を起こし、彼は壮烈な戦死を遂げる。任務の目標であったガンダムNT-1を操縦していたパイロットは、実は互いに惹かれ合ったクリスだったのだが、この事実を彼は最後まで知らないままであった。

彼が死を予感しつつアルに残した最後のビデオレター及びラストのアルの慟哭は、遂に彼の戦死という悲劇に終わったからこそ見る者の胸に一層の感慨をもって迫る。

OVAでは悲劇的な戦死をしてしまう彼だが、小説版ではアルの父親が新聞を見ながら「あのパイロットは奇跡的に一命を取り留めたようだよ」と語る場面がありバーニィ生存の可能性を匂わせている[6]。しかし、小説はそこで終了しておりそれが後にどのように影響を与えたのかは不明である。小説のあとがきではこの改変を「一流の悲劇を三流のハッピーエンドにした」と批判的な内容が書かれていた[7]

主な搭乗艦[]

主な搭乗機[]

ギャラリー[]

脚注[]

  1. EDクレジットでは辻谷耕二と誤記されている。
  2. アルに仕掛けた盗聴器によってこの嘘はサイクロプス隊全員の知るところとなり、帰還後盛大にからかわれることとなる。
  3. 言葉の訛りを指摘された際、とっさにシドニー出身と言いつくろい「町は雪で真っ白だろうな」と発言。
    オーストラリアを含む南半球の12月の気候は北半球とは逆に夏であるため、完全な矛盾である。
  4. 後のOVA「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」の作中においては、シドニー市は一年戦争序盤のブリティッシュ作戦によってコロニーが落着した結果、地球上から消滅したことになっている。
  5. もしNT-1がホワイトベースアムロ・レイに届けられていたならば、公国軍の犠牲者は更に増加したと思われ、さらにア・バオア・クー戦におけるアクシズ脱出艦隊デラーズ・フリートの実現も無かったかもしれない。彼が一年戦争時にもたらした功績は歴史上は語られることもないかもしれないが、ジオンのその後に影響を及ぼしたと言える人物ではある。
  6. この事は『SDガンダム GGENERATION ギャザービート』などのゲーム作品に受け継がれている。また、『スーパーロボット大戦シリーズ』の一部作で彼が特殊技能「強運」や精神コマンド「幸運」を所有しているのは小説版での生存を指しているのではないかとも言われている。
  7. OVAで構成を担当した著者の結城恭介があとがきで書いているのは「一流の悲劇を三流のハッピーエンドにしてしまったとしてもこの結末を小説版ポケットの中の戦争のエンディングにしたかった」ということであり、批判的な内容という訳ではない。

関連項目[]

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