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この記事はWikipedia:フォウ・ムラサメから転載、一部修正し作成されたものです。転載時期は2011年以前であり、加筆も不十分であるため、不正確な情報や虚偽が含まれているおそれがあります。転載記事についての方針を参照。なお2014年以降は転載による記事の作成を禁止しています。


フォウ・ムラサメFour Murasame)は、アニメ機動戦士Ζガンダム』に登場する架空の人物。

キャラクター概要[]

地球連邦軍傘下のムラサメ研究所にて、強化人間として改造された女性。年齢は不詳だが、書籍によっては16歳と設定されている場合がある。一年戦争で戦災孤児になり、ムラサメ研究所に引き取られた。フォウ・ムラサメという名は、「強化」のため、自身の過去の記憶や本当の名前すら失った彼女にムラサメ研究所が便宜的に与えた仮の名であり、ムラサメ研究所の4(four)番目の被験体という意味である。本当の名前は未だ明らかになっていない。薄いエメラルド色の髪が特徴。

劇中での軌跡[]

機動戦士Ζガンダム[]

サイコ・ガンダムと共に実戦参加した際、ティターンズに功績を上げれば記憶を返すと言い包められ、ホンコン・シティにおいてカミーユ・ビダンの乗るガンダムMk-IIと戦う。しかしカミーユと何度か会う中で心を通わせ、心の底から素直になれたカミーユのひたむきな言葉はフォウに届き、カミーユが宇宙に戻らなければならないことを知ると、ガルダ級大型輸送機スードリに搭載されていたシャトル用ブースターを独断で射出、ガンダムMk-IIを宇宙へと送る。そしてスードリの爆発に巻き込まれ死亡したと思われた。なお、劇場版ではこの時点で死亡しており、キリマンジャロでカミーユと再会することはない。

その後、エゥーゴカラバによるキリマンジャロ基地の攻撃作戦の際、地上に降りてきたカミーユの前に、サイコガンダムの2号機と共に現れる。以前より強化が進んでおり、カミーユの説得に応じつつも戦火を目の当たりにして豹変。サイコガンダムに乗り戦闘を始めるが、カミーユの必死の説得によって心を取り戻す。しかし、Ζガンダムを狙ってジェリド・メサの乗るバイアランが攻撃してきた際、カミーユをかばって盾となり戦死してしまう。敵に利用され続けながら健気に生き、想いを寄せた彼女の死は、カミーユの心に大きな傷跡を残すこととなり、この一部始終を見ていたアムロ・レイシャア・アズナブルには、ララァ・スンの死という7年前の苦い記憶を想起させた。

最終回では、パプテマス・シロッコとの最終対決においてカミーユの呼びかけに応じ、彼と同化した死者の思念として登場した。

機動戦士ガンダムΖΖ[]

機動戦士ガンダムΖΖ』では、最終回で主人公・ジュドー・アーシタハマーン・カーンによる一騎打ちの際、ジュドーは途中でΖΖガンダムの合体を解除したため、ピンチに陥ったがジュドーを守ろうとするカミーユ(の思念)などと共に再び登場し、ΖΖを再び合体させ、ジュドーを助けている。

フォウ・ストーリー[]

アニメージュ』(徳間書店)1986年2月号の付録として『機動戦士Ζガンダム』以前のフォウを描いた小説作品があり、脚本家の1人、遠藤明範によるオリジナルとして発表された外伝作品である。

これは雑誌の付録だったため、発表当時のアニメージュを購入する以外はなかなか手にする機会がなかったものの、発表後16年を経て2001年に加筆の上再構成して文庫化され、角川スニーカー文庫フォウ・ストーリー そして、戦士に…』(ISBN 4044119066)として発刊された。後に遠藤が『機動戦士ガンダムΖΖ』の小説化を担当することになった際、実績のない新人である彼の力量を危惧した編集者も、この小説によって不安を払拭したという。[1]

本作では、『Ζガンダム』本編では語られなかった、彼女が求め焦がれてやまなかった「失われた記憶」がどのようなものであったが描かれており、本作ではフォウという名前になる前はキョウという名前となっている。また、『機動戦士ガンダム』のミハル・ラトキエの弟ジルが登場している。

麗しのフォウ・ムラサメ[]

月刊ニュータイプ』1986年12月号に、この表題で北爪宏幸によるフォウのヌードイラストピンナップが掲載された。

かつて『月刊OUT』に掲載された「悩ましのアルテイシア」へのオマージュと言えるイラストは、後年、『北爪宏幸画集 Characters of GUNDAM』に収録された。

北爪は後年、『ガンダムエース』誌上で「若気の至りだった」という旨の発言をしている。また劇場版『Ζ』2作目の公開に併せて刊行された増刊号『Ζガンダムエース』の付録用イラストでもフォウの裸身を描いており、『Ζ』放映当時から約20年の間で生じた彼の画風の変化が見てとれる。

劇場版Ζにおける声優交代[]

「新訳」として新たにまとめられた劇場版『機動戦士Ζガンダム』では、20名以上に上る大幅なキャストの変更が行われた。その中でもフォウ・ムラサメに関しては、テレビ版声優である島津冴子が「富野由悠季総監督はフォウ役を変更する考えはなかったが、オーディションの連絡が音響監督の不手際でオリジナルキャストの島津には行っていなかった」という趣旨の手記を公開し、関係各所が電話対応等に追われることになるなどの騒動となった。だが、後に富野がこの手記を否定するような発言を行ったり、島津もまた手記の公開後にこれに関する追加のコメントは行っていないなど、正確な真相は明らかになっていない。

詳細は島津冴子#『Zガンダム』騒動を参照

逸話[]

作画監督を務めた北爪は、切れ長の目に険のある少女として安彦良和がデザインしたフォウの日常に於ける顔を、つぶらな瞳の邪気のない美少女のように描いている。ここからは彼が、湖川友謙率いるアニメーター集団「ビーボォー」の中でも美少女系アニメに嗜好が傾いていた事実が窺えるが、主人公カミーユの設定資料にも「他愛のないお遊びはご自由に」と書き添えた安彦は、特に不快を表すこともなくこれを黙認した。後に、『ガンダムエース』誌で漫画家として北爪と対談した安彦は、ハマーンを可憐な少女として描いている漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』について北爪に対し、むしろ骨格描写の正確さより漫画らしいデフォルメを取り入れようとしていることに好意的な発言をしている。

ゲームでの登場[]

スーパーロボット大戦シリーズでは、シリーズにおける「説得」を象徴するキャラクターといえるが、原作では出会う事の無かったファ・ユイリィの存在故にカミーユとの関係は複雑になっている。また、サイコ・ガンダムブラックドール)、サイコ・ガンダムMk-IIデストロイガンダムとの対特殊戦闘台詞が用意されている。

ギャラリー[]

脚注[]

  1. 『フォウ・ストーリー』巻末の作者遠藤のあとがきより。

関連項目[]


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