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フラウ・ボゥ(Fraw Bow)(U.C.0064年~?[1])は、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する人物。続編『機動戦士Ζガンダム』ではフラウ・コバヤシとして登場している。一年戦争での階級は上等兵(一部には二等兵との記述もある[2])。(声:鵜飼るみ子

名前の由来について、総監督の富野喜幸は本放送期の「アニメージュ」のQ&Aで「ドイツ語でボウ夫人(フラウ)から」と答えているが、ボウフラから[3]という説やアメリカの女優・クララ・ボウから[4][5]という説もある。

劇中での活躍[]

機動戦士ガンダム[]

フラウ・ボゥ (機動戦士ガンダム)」を参照

機動戦士Ζガンダム[]

フラウ・ボゥ (機動戦士Ζガンダム)」を参照

備考[]

  • ガンダムのヒロイン的存在はセイラであり、ミライも恋多き女性ではあるが、フラウの人気はむしろスタッフ間で広がっていた。富野の「あの子は大事にしたい子だ」発言や、声優永井一郎の「自分の恥部にかかわるので理由は言えないが、ガンダムガールズで一番のお気に入りは彼女だ」との吐露[6]、キャラクターデザインの安彦良和の「泥臭くて一番好き」との発言[7]など。最終回に至るまで、全く人の血で掌を染めていない「普通の女の子」であるヒロインも、富野作品では稀有である。
  • 漫画『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』に収録された『ニュータイプ・ヒストリー』では、カイに露出狂呼ばわりされているが、実際にはミニスカートキャラながら一話以外にパンチラシーンはない。もっとも、入浴シーンはガンダム作品の女性キャラクターの中では最も長い。
  • 何故か劇中ではフルネームで呼ばれることが多い。まして続けて呼ぶと、ドイツ語では「ボゥおばさん」の意になるため、デザインの安彦からも「若いのに気の毒だね」と同情されつつ、しっかり漫画のネタに使われている(ただし、実際のドイツ語においては、フラウFrauは年齢にかかわらず女性名字一般に対して付加させる形で用いられる。名字を呼びたいときにFrauをつけ、日本語の「さん」に相当する。英語のMrs.とMs.のような既婚・未婚の区別はない[8])。
  • ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』では、MS操縦の経験が全く無かったにもかかわらずMS搭乗可能な設定になっている。
  • 他の女性キャラと違い、白いタイツを着用せず生足を見せているが、この理由を「ガンダム30周年祭 in NAGOYA ガンダム THE FIRST」の中で監督・富野が語っている。曰く「あれは一番初めにねぇ、塗り違えたんだよね。生足で塗っちゃった誰かさんがいて、そっちのカット数が多かったから…」とのことであるが、『機動戦士ガンダム記録全集』1巻P87の初期デザインではすでに安彦により脚を肌色に塗られており、他の女性キャラとは差別化されている。『Zガンダム』において同ポジション(主人公の幼馴染のガールフレンド)であるファ・ユイリィにもそれは踏襲される事になった。

脚注[]

  1. アムロと同年と設定されながら、『機動戦士Ζガンダム』では22歳と設定されたため、彼との年齢設定に差が生じてしまい、放送当時から指摘されている。
  2. 『機動戦士ガンダム キャラクター大全集2009』アスキー・メディアワークス
  3. 『BSアニメ夜話VOL.02 機動戦士ガンダム』キネマ旬報社、2006年、p68。アニメーターの北久保弘之とライターの氷川竜介の発言より。
  4. 湯元俊紀『語源ブログ ネットで探るコトバの由来』アメーバブックス、2005年、p212。
  5. お花畑三十郎 「The Secret Garden 第一回 フラウ・ボウにはモデルがいた! ~クララ・ボウ~フラウボウ.com
  6. 「対談 ガンダムを越えて」『ロマンアルバム 機動戦士ガンダム』徳間書店、1980年。
  7. 「Ζガンダムキャラクターフェイスブック」『アニメージュ』1985年7月号付録
  8. 古語では奥方を指すため、特に未婚女性を呼ぶ場合はFrauleinとするのが普通である。

関連項目[]

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