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RX-0 ユニコーンガンダム(あーるえっくすぜろ ゆにこーんがんだむ、RX-0 UNICORN GUNDAM)は「機動戦士ガンダムUC 」および、それに関連する作品に登場するモビルスーツ。

概要[]

地球連邦軍の実験用ガンダムタイプモビルスーツ。サイコフレームを全身の内部骨格として採用しており、通常のユニコーンモードから、最大稼働モードであるデストロイモードに変身する。劇中でバナージ が登場する白い機体は1号機であり、2号機である黒い機体「バンシィ 」も登場する。この2体は小説版ではカラーリングと頭部アンテナ程度の違いであったが、その後発表されたOVA版や漫画版などで装備などの設定を変更することで差別化が図られており、後のイベント上映作品である『機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two』などには金色の3号機「フェネクス 」が登場する。ガンダムタイプに区分されてはいるが、劇中での正式名称は「RX-0 ユニコーン」で、「ユニコーンガンダム」の名はいわゆる愛称であり、エンジニア達がデストロイモード の姿を見て「ガンダム」と呼んでいたのが定着したとされている。

機体解説[]

開発経緯[]

地球連邦軍の再編計画の一環である参謀本部直轄「UC計画」の最終段階として開発された実験機。宇宙世紀0096年に、アナハイム・エレクトロニクス社 が保有する月面のグラナダ工場で2機が完成した。

第二次ネオ・ジオン抗争時のニュータイプ専用機で限定的に採用されていた特殊構造材「サイコフレーム」で、機体の駆動式内骨格「ムーバブルフレーム」のすべてを構築した、史上初のフル・サイコフレーム機である。サイコフレームの限界能力を実証すべく先行開発された実験機「シナンジュ 」のデータが反映されており、従来のサイコフレーム機を遥かに凌ぐ機体追従性を獲得している。

2つの形態[]

ユニコーンモード[]

通常時。名の由来ともなっている一角獣(ユニコーン)のような角(ブレードアンテナ)とフェイスガードによりツインアイの露出が非常に少ないのが特徴。そのため一見してガンダムタイプとは判別しづらい。このモードは圧倒的な性能を持ったデストロイモードにリミッターをかけている状態であるが、それでも「クシャトリヤ 」の膂力を上回るほどの性能は持っている。

デストロイモード[]

頭部のブレードアンテナが敵ニュータイプ、または強化人間を感知することでリミッターが解除され、全身のフレーム延伸・展開し、内部に格納されていたサイコフレームが拡張され露出、ブレードアンテナがV字型に割れガンダムタイプのような形になる。この際、露出したサイコフレームは紅い燐光を放ち続ける。(バナージがニュータイプとして覚醒した際、そのニュータイプ能力に感応し燐光はアクシズ・ショックを彷彿とさせる緑色に変化した。)

この際全身のサイコフレームがパイロットの思考(感応波)を読み取り、機体の駆動性をダイレクトに反映されている。これは度々バナージが操作せずとも機体が動くこともあり、まるでユニコーンガンダムそのものに意思があるような描写もされていた。

デストロイモードはユニコーンモードと比べ、機体性能が飛躍的に上昇し、その速度はニュータイプの知覚速度を凌駕するほどのものとなる。しかし、その性能ゆえに専用特殊スーツや衝撃緩和装置を用いてもパイロットにかかる負担はすさまじく、約5分程度の運用が限界である。

光の結晶体[]

ユニコーンガンダム アクシズ・ショック

光の結晶体と呼ばれる姿

物語終盤でコロニー・レーザーを止めるためにユニコーンの力を最大限引き出した時には右記の光の結晶体となり、この時インダストリアル7に侵攻中だった連邦のMS大隊にむけて緑色の光を発し、この光を浴びたMSは動かすことができなくなっていた。のちの調査でジェネレーターが組み立て前まで時が戻ったかのように分解されていた。また、この時バナージの精神はユニコーンそのものに取り込まれそうになっていた。しかしミネバの想いで辛うじてもとの肉体へ戻ることができた。

デストロイ・アンチェインド[]

デストロイ・アンチェインド

ガンプラ『PG 1/60 ユニコーンガンダム』第3の形態アンチェインド

ガンプラのパーフェクトグレードで新たに設定された第三の形態でアニメでは描写はされてない。サイコミュ系統の異常によりNT-Dシステムの稼働レベルが制御不能な数値に達すると現れる。アンチェインドは「繋がれざる者」という意味で、その名の通りパイロットの意思に関係なく機体が行動。その際、デストロイモードよりもさらにサイコフレームが広範囲に露出し、機体の操作が完全にNT-Dに移行、敵モビルスーツを自動で撃破し続ける殺戮マシーンと化す。

NT-Dシステム[]

NT-Dシステム

ブレードアンテナがニュータイプまたは強化人間の存在を感知することで、ユニコーンモードからデストロイモードへ変身させる特殊管制システム。発動時にモニターに赤く縁取られた文字で「NT-D」と表示された後に格納される。

名称に関して1号機の開発に関わった技術者には「ニュータイプ・ドライブ」の略と説明されているが、本来は「ニュータイプ・デストロイヤー」であり、ニュータイプの抹殺を目的として設計されたシステムである。フル・フロンタルによると、ジオン共和国の初代首相であるジオン・ズム・ダイクンが提唱した「ニュータイプ論」を根絶、すなわちジオンの存在そのものを根絶・否定するためのシステムであるとされている。しかし、1号機である本機に搭載されたシステムは追加プログラム「La+」によって発動条件が変更されており、「ニュータイプ・ドライブ」こそが正しい呼称だと評される場合もある。

La+(ラプラス・プログラム)[]

ラプラスと呼ばれる1号機にのみカーディアスによって組み込まれた特殊システム。このプログラムが表示した座標でNT-Dシステムを発動させることでラプラスの箱への手がかりとなる座標データが開かれる仕組みになっており、箱の所在地へと導く鍵とされている。また、生体認証機能も備えており、パイロットに強化人間と思われる反応が見られるとシステムが発動しない細工が施されている。

インテンション・オートマチック・システム[]

デストロイモードで発動するサイコフレームにパイロットの脳内操縦イメージを感応波としてサイコフレームに感受させ、機体の挙動へと直接反映するシステム。そのため、高度な反応速度・動作精度を実現し、手動の操縦を圧倒的上回る。他に、離れた位置に置かれた機体を脳波により呼び寄せたり、敵の思考を傍受し先読みすることも可能。その反面、パイロットの反応が間に合わないような場面では、機体が独自に行動し対処するため、パイロットに対しても影響があり、乗っているパイロットをシステムに取り込んで「制御」してしまう危険も孕んでいる。これは「マシーンに呑まれる」と形容され、パイロットがシステムの一部となり戦い続けるという状態に陥る。他にも、システムとパイロットの交感状態が限界を超えると、まるで手足のように機体を操れるようになる反面、機体へのダメージがダイレクトにパイロットにフィードバックされる危険もある。

武装・特殊装備[]

基本兵装[]

  • 60ミリバルカン砲
地球連邦軍のモビルスーツに搭載される一般的な兵装。頭部こめかみ部分両側に2基設置されており、近距離射撃を行うが本機の武装の中では火力が最も低く、主に牽制や威嚇に用いられた。
  • ビーム・マグナム
ユニコーンガンダム ビームマグナム

ビーム・マグナムを撃つユニコーンガンダム

本機の主力兵器。「マグナム弾」と呼ばれる専用のエネルギーパック「Eパック」を最大5基連結し、一射ごとにひとつのEパックを消費する高出力ビーム兵器。連結式のマガジンを使用し、1発の威力が標準的なビーム・ライフルの4発分に相当する。これはメガ・バズーカ・ランチャーと同等の威力ともされる。発射されたビームの軌道にはビーム・サーベルと同じような紫電が拡散し、これをかすめただけでも通常のモビルスーツを撃墜するほどの威力を有している。この威力に関してはデルタプラスがユニコーンガンダムからマグナムを奪い取って使用した際、その威力に耐え切れず右腕が破損した描写もされている。しかし、Eパックを携行できるのはマグナム本体に5発、腰部の左右に5発で最大15発となっており、長期戦に向かないうえに、その高威力ゆえ取り回しが悪い。そのため劇中ではここぞという時にしか使用せず、基本的にはビーム・ガトリングガンを使用している。非使用時はバックパック、または腕部に固定されている。
  • ハイパー・バズーカ
RX-0専用の実体弾兵装で、連邦系モビルスーツとしては標準的な武器。砲身には伸縮機構が組み込まれている。後部にマガジンを装着することで通常弾と散弾が選択可能。また、オプション用のレールマウントも備えられており、グレネードランチャーやミサイルポッドを追加装備することができる。非使用時はバックパックに固定される。
  • ビーム・サーベル
バックパックに2基以外に左右前腕部のサーベルラックに1基ずつの計4基搭載。通常時は手元の部分が折りたたまれており、グリップ部分を180度展開して使用する。バックパックに収納するサーベルはデストロイモード時に展開され、額のアンテナブレード同様、本機のシルエットをガンダムらしく変化させる。両腕のサーベルは、デストロイモード時のみホルダーに固定したまま使用することが可能で、この状態を「ビーム・トンファー」と呼び、マニピュレータで握る動作が必要ないため即応性に優れている。
  • シールド
ユニコーンモード時はIフィールドバリアとして機能する。Iフィールドはパイロットが操作せずとも自動展開され、戦艦クラスのビーム兵器も跳ね返すことが可能。デストロイモード時は4枚のサイコフレームパーツがX型に展開し、中心部備えられているIフィールド発生装置が露出する。またバナージがニュータイプとして覚醒したさい、その能力に感応して推進装置も付いてないにも関わらず自動で動き出しファンネルのような役割を果たした。
  • ビーム・ガトリングガン
ガトリングガンの用にビームを連続で射出することのできる4銃身式の兵装。シールド裏に2基搭載されている。本来はクシャトリヤ用に開発された装備だが、アナハイムと同じ規格のものを使っているため本機でも使用されている。
  • アームド・アーマーDE
漫画「機動戦士ガンダムUC バンデシネ」のみ登場する装備。

特殊能力[]

サイコミュ・ジャック
デストロイモード限定。一定のサイコ・フィールドを掌から放出し、敵機のサイコミュ兵器(ファンネルなど)のコントロールを奪ったり、敵機本体に干渉し操縦不能にする能力。

関連機体[]

  • ユニコーンガンダムGPB-Dカラー
『ガンプラビルダーズ』外伝『ガンプラビルダーズD』に登場したガンプラ。

登場作品[]

トリビア[]

脚注[]

注釈[]

出典[]


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