Entertainment
 

機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122

出典: GUNDAM Wiki

Template:Infobox animanga/Header Template:Infobox animanga/Game Template:Infobox animanga/Manga Template:Infobox animanga/Footer

機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』(きどうせんしガンダムエフきゅうじゅういち フォーミュラーせんきオーワントゥエンティーツー)は、アニメ作品群「ガンダムシリーズ」の一つで、1991年7月6日バンダイから発売されたスーパーファミコン用のリアルタイムストラテジー(リアルタイムシミュレーションゲーム)。

目次

[編集] 概要

漫画『機動戦士ガンダムF90』とアニメーション映画機動戦士ガンダムF91』の間をつなぐ物語で、宇宙世紀0122年を舞台としている。主役機としてガンダムF91とその直接の前身であるガンダムF90Vが登場するなど、『F91』の前史としての色合いが強い内容となっている。

本作はガンダムシリーズ初のゲームオリジナル作品でもあり、メカニックデザイン大河原邦男、キャラクターデザインは『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』や『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の川元利浩が担当している。

また、ゲームの発売に合わせて講談社発行の「ガンダムマガジン」で漫画が連載されていた。

[編集] ストーリー

宇宙世紀0122年。シャアの反乱(第二次ネオ・ジオン抗争)から30年近い歳月が流れていた。その間、各地で小さな内乱はあったものの、地球連邦政府の政策に人類全体は比較的平穏な暮しを営んでいた。

しかし近年、現存の政治体制を善しとせず、スペースノイドの独立を謳うテロ組織が大規模な活動をおこし始めていた。2年ほど前、当時最新鋭の試作実験用モビルスーツガンダムF90を奪取し連邦軍に追われ、火星で壊滅したと思われていたが、この1年の間に以前にも増して強大な装備を持って地球圏を脅かしているのである。旧ジオン公国軍の旧式モビルスーツの姿を模したリファインタイプを使用する彼らはオールズモビルと呼ばれていた。

地球連邦政府は反地球連邦組織討伐部隊を編成し、オールズモビルの一掃と同時に、この短期間に組織を再編成するだけの資金と技術を支援したスポンサーの調査と、その目的を調べるという任務を与えた。

第13反地球連邦組織討伐部隊旗艦エイブラムはF90の移送とオールズモビル討伐という2つの任務を遂行するため、今サイド4を出港するのだった…。

Template:ネタバレ

[編集] シナリオ

  • ACT.01 始動 F90
  • ACT.02 ラグランジュ・ポイント
  • ACT.03 ケルンコロニー
  • ACT.04 重力の底へ
  • ACT.05 砂漠の嵐
  • ACT.06 太平洋防衛戦
  • ACT.07 雪山の中
  • ACT.08 宇宙へ…
  • ACT.09 シャルル艦隊 壊滅
  • ACT.10 クロスボーン・バンガード
  • ACT.11 嵐の始まり
  • ACT.12 永遠の闇の中で

[編集] ゲームシステム

まず、モビルスーツデッキでモビルスーツを選択(最初はF90AタイプとDタイプのみ)する所から始まり、モビルスーツを選ぶと自動的に出撃となりマップ内を味方→敵の順番で移動するパートに入る(ただし操作できるのは自機のみで、友軍は操作できない)。ここで敵のモビルスーツと接触すると戦闘画面になり戦闘開始となる。

敵は1から4機からなる小隊で、これらを全て撃墜するとマップ上から一つ敵が消え、マップ上の敵を全て撃破すれば勝利となる。

戦闘システムはシンプルで、画面右側にレーダーが表示されており、この中を赤い点(敵)が移動しているので、この敵をVゾーンと呼ばれる自機が攻撃可能な範囲に捕らえれば攻撃可能となる。ボタン操作により旋回を行い、早めにVゾーンに敵を捉えることもできる。ただし、もちろん敵も攻撃をしてくるので、Vゾーンに捕らえたら攻撃は迅速に行わないと手痛いダメージを被ることになる。なお、敵の中には「隊長機」が存在し、隊長機を先に撃墜すると指揮能力が低下し、小隊各機の命中率、回避率を大幅に下げることができる。隊長機はレーダー上で一際大きな赤い点で表示されている。各武器には、有効射程が存在するため、適切なものを選択する事が必要となる。なお、使用できる武器はステージを進めることにより増えていく。

  • 画面右側に表示されている緑のゲージは自機のダメージを表すゲージであり、これが0になると「撃墜」となりゲームオーバーになる。なお、敵機のダメージはレーダーに表示されるカラーで「白→黄→赤」の順番でダメージの大きさが表示されている。
  • 画面左側に表示されている赤のゲージは自機の燃料を表すゲージであり、時間と共に減少する。0になると「行動不能」となりゲームオーバーとなるが、母艦に着艦するか装備を換装することによりMAXまで回復する。
  • また、マップ上に表示されている友軍が全て撃墜されてもゲームオーバーとなるが、自分で操作することができない上に敵機と交戦すると大半があっという間に撃墜されてしまうので、極力交戦中の友軍を援護するように戦うのがいい。
  • さらに母艦が撃沈されてもゲームオーバーとなる。序盤は登場するモビルスーツも弱く多少の攻撃ではビクともしない母艦「エイブラム」だが、クロスボーン・バンガードが参戦した辺りからは一瞬で撃沈されることが多くなるので、なるべく母艦に敵を近づけないようにしたい。(地上ステージではガーウィッシュ)


[編集] 登場兵器

[編集] 地球連邦軍

F90A ガンダムF90 アサルトタイプ
最初から選べるF90のバリエーションの一つ。機動力に優れた長距離侵攻用武装タイプで、通称Aタイプ。最終的な武装は頭部バルカン砲、ビームライフルビームサーベル、ショルダーガン、ショルダーキャノン、ビームバズーカの6つ。
F90D ガンダムF90 デストロイドタイプ
最初から選択可能なF90のバリエーションの一つ。大火力重武装の接近戦仕様で、通称Dタイプ。最終的な武装は頭部バルカン砲、ビームライフル、ビームサーベル、クラッカー、腰部マシンガン、グレネードランチャー、ロケットポッドの7つと全機体中一番多いが、移動速度の遅さが欠点。
F90H ガンダムF90 ホバータイプ
ガンダムマガジン漫画版で1コマのみ登場。地上での戦闘が激しかったことのみしか語られていない。
F90P ガンダムF90 大気圏突入仕様
舞台が宇宙から地球に移る際にイベントシーンで登場。突入時には戦闘は起こらないので戦闘には参加しない。
F90V ガンダムF90 ヴェスバー試験型
第6話から使用可能になるF90のバリエーションの一つ。新型火器「ヴェスバー」の試験用の武装で、通称Vタイプ。最終的な武装は頭部バルカン砲、ビームライフル、ビームサーベル、腕部マシンガン、試験型ヴェスバーの5つと全機体中最も少ない。試験的にビームシールドも搭載している。
F91 ガンダムF91
第9話から使用可能になる最後のガンダム。F90の戦闘データを元に作られた機体で、最初からガンダムF90が標準装備していた頭部バルカン砲、ビームライフル、ビームサーベルに加え、胸部バルカン砲、ヴェスバー、ビームバズーカの6つの武装が使え、ビームシールドも標準装備。武装スペックは8話までにプレイヤーが成長させたF90のデータが反映される。サイド4サナリィで本格的な調整が行われていない未完成機なので、その性能を100%出し切れていない。
RGM-89R/M ジェガンA/Bタイプ
地球連邦軍の汎用量産型モビルスーツ。『機動戦士ガンダムF91』に登場するものと同じ。第二次ネオ・ジオン抗争で使用されていたジェガンの性能向上バージョン。30年以上も前の旧式モビルスーツのため、クロスボーンの新型モビルスーツと交戦すると5秒も持たないと言う。序盤ではそこそこの強さを見せるものの、クロスボーンの新型モビルスーツが登場する辺りからは役立たずとなる。友軍機のため自分では操作不能。しかし積極的に戦闘を仕掛けていくので終盤では面白いように撃墜されていく。
RGM-109 ヘビーガン
ジェガンと同じく地球連邦軍の汎用量産型モビルスーツ。ジェガンをベースに小型化が進められた量産機で、小型化によりジェガンより若干機動性と運用性は向上しているが、ビームシールドを標準装備しているクロスボーンの量産機と比べると性能差は否めない。さらに高性能な小型モビルスーツがロールアウトするためのつなぎ役のような役割。劇中でも友軍として中盤から出現し始めるが、やはりクロスボーンのモビルスーツとの性能差は激しく、簡単に撃墜されるシーンが多く見られる。
F71 Gキャノン
ヘビーガンと同時期に開発された支援用の小型モビルスーツ。劇中では友軍の隊長機として終盤から登場するようになる。どうにかデナン・ゾンクラスとなら互角に渡り合えるだけの性能を持っているはずなのだが、連邦軍兵士の練度が低いせいか、やはり撃墜されることが多い。
エイブラム
ラー・カイラム級宇宙戦艦(ガンダムマガジン漫画版ではクラップ級巡洋艦)。物語終盤で撃墜されやすいのは、既に旧式の艦だからだろう。
ガーウィッシュ
ガルダ級空中母艦。スードリを髣髴させるシルエットを持つ空中輸送艦。

[編集] オールズモビル

OMS-06RF RFザク
オールズモビルの汎用量産型モビルスーツ。外見は旧ジオン軍のザクだが、性能そのものは当時のザクとは比べ物にならないほど向上している。序盤だとザク相手でもかなり苦戦するので侮れない。
OMS-06RF 指揮官用RFザク(指揮官用)
RFザクの指揮官タイプ。量産型とはスペックや武装が異なる。
OMS-07RF RFグフ
オールズモビルの陸戦用量産型モビルスーツ。内部ユニットはRFザクと共用。ヒートロッドの有効攻撃距離はかってのグフの2倍。中盤戦で大量に出てくる上、結構強い。
OMS-09RF RFドム
オールズモビルの汎用量産型モビルスーツ。外見は旧ジオン軍のドムだが、性能そのものは当時のドムとは比べ物にならないほど向上している。序盤では隊長機として登場したりするが、後半では雑魚として登場する。ベルガ・ダラスなどと比べると非常に楽な相手となる。
OMS-09DRF RFデザート=ドム
RFドムに防砂用シーリング等を施し砂漠戦仕様としたもの。局地戦仕様となっているが、武装にビームバズーカが追加されているだけなので、性能的にはドムと大して代わらない印象を受ける。
OMS-09SRF RFスノー=ドム
RFデザート=ドムの寒冷地仕様。局地戦仕様となっているが、武装がRFドムと全く同じなので性能的にはドムと大して代わらない印象を受ける。
OMS-14RF RFゲルググ
オールズモビルの汎用量産型モビルスーツで、オールズモビルの量産機としては最強の性能を誇る。内部フレームはRFドムと共用。意外にも序盤から登場するのでかなり脅威となるが、最終話では全く登場しない。
OMS-14RF RFゲルググ(指揮官用)
RFゲルググの指揮官タイプ。単にブレードアンテナがついているだけで、量産型と全く変わりはない。
OMS-14RF RFアカゲルググ
エースパイロット用にチューンナップされた、RFゲルググの上級士官タイプ。単にアカゲルググとも呼ばれる。塗装パターンがレッドになっており、性能も向上しているが、武装は量産型と同じである。戦力はRFザクの2倍。
OMS-14SRF シャルル専用ゲルググ
シャルル・ロウチェスター専用にカスタマイズされたゲルググで、本作のラスボス的存在。とはいえこの機を撃墜して終わりというものではない。ゲルググでありながら、両肩にビームシールドを搭載している。ビームライフルで撃墜すると固定の撃墜シーンが見られる(ガンダムF90アサルトタイプのショルダーキャノンでも見られる)。ゲルググとは思えないほど高性能な機体だが、クロスボーンの量産型モビルスーツと比べてもそれほど強くはなく、ラスボスとしては非常に弱い。なお、ゲーム中では文字表示数の関係で「S・ゲルググ」となっている。
OMSM-07RF RFズゴック
オールズモビルの水陸両用量産型モビルスーツ。設定上は水中での性能は恐るべきものだが、ゲームにおいては水中でもガンダムの性能は全く損なわれることが無いため水中でもさほど脅威にはならない。

[編集] クロスボーン・バンガード

XM-01 デナン・ゾン
クロスボーン・バンガードの汎用量産型モビルスーツ。終盤から大量に登場するが、雑魚とは思えない強さなので油断はできない。この頃から友軍のジェガンが役立たずになる。
XM-04 ベルガ・ダラス
クロスボーン・バンガードの汎用量産型モビルスーツ。主に隊長機や上級指揮官に配備される機体だが、劇中では雑魚として大量に登場する。デナン・ゾンと同じく雑魚とは思えない強さでプレイヤーを苦しめる。個体差はあるが、ヴェスバーですら、3,4発は当てないと撃墜できない。また、『F91』では単なる機動スラスターだった「シェルフ・ノズル」がバラバラに分離して敵に向かって飛んでいく武器となっている。
イルルヤンカシュ宇宙要塞
ガンダムマガジン漫画版に登場。映画『スター・ウォーズ』のデス・スターに酷似した球形の宇宙要塞だが、クロスボーン・バンガードの蜂起前であるため、稼動していないようである。長い間忘れ去られていた設定だが、漫画『機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』において再登場した。

[編集] まとめ

オールズモビルに技術と資金を援助したスポンサーというのは、クロスボーン・バンガードであり、自軍の存在をカモフラージュするのが目的であった。オールズモビルがエイブラム隊に壊滅させられた後半は、当初謎の軍隊と言われていたクロスボーン軍も姿を現すようになり、オールズモビル残党はクロスボーンの捨て石として扱われるようになる。ゲームの最後でF91は頭部コンピューターの換装のためにフロンティアIへ搬入され、その後シーブック・アノーの手へと渡ることになる。

本作における設定は宇宙世紀年表にも「ガンダムF90及びガンダムF91運用テストのため連邦軍巡洋艦エイブラムに搬入」「ガンダムF91頭部コンピュータ換装のためフロンティアIに搬入」という2行のみではあるが反映されており、バンダイ的には正史性の高いものといえる。

一部の資料ではこの戦いを「第二次オールズモビル戦役」と記述している。

[編集] 備考

ガンダムF90ホバータイプ及びマリンタイプ、グラン・ザムは本作に登場させるために設定された機体だが、製作の都合により実際には登場しなかった。

F91の「F」とは設定上「フォーミュラ計画」の略であるはずだが、ゲームのタイトルでは「フォーミュラー」となっている。これは『機動戦士ガンダムF90』及び『機動戦士ガンダムF91』の製作当初は「フォーミュラ」か「フォーミュラー」か曖昧であったためである。

本作のCMはF90のアニメーション動画であり、ナレーションは『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブル役で知られる池田秀一が担当していた。

[編集] 書籍

  • 漫画『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラ戦記0122』(岩村俊哉著、ガンダムマガジン(講談社) 2006年 ガンダムマガジン名作集に収録)
  • 漫画『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』(井上大助著、コミックボンボン増刊号(講談社)、未単行本化)

[編集] 関連項目