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陸戦型ガンダム

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この記事はWikipedia:陸戦型ガンダム2010年5月11日 (火) 21:41の版を元に、加筆し作成されたものです。転載記事についての方針を参照。

陸戦型ガンダム(りくせんがた -)は、OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場する兵器。地球連邦軍の陸戦用量産型モビルスーツ(MS)である。(型式番号:RX-79[G] [RX-79(G)] )

機体解説 編集

一年戦争時、地球連邦軍V作戦においてプロトタイプ・ガンダムがロールアウトした段階ですぐさまRX-79計画に着手した。ジオン公国軍のMSの活躍により急速に前線を後退せざるを得なくなった地球連邦軍は、一刻も早いMSの量産化と投入が求められていた。一方、試作機であるRX-78-2 ガンダムに代表されるRX-78は生産性を度外視した非常に高性能な機体であったため、その性能を発揮するための各パーツの品質管理は厳しいものとなり、要求スペックに満たない規格落ち部品・使われなかった不採用部品が大量に発生することとなった。連邦陸軍省は密林や山岳地帯などのこれまでの戦闘車両や航空機の運用が難しい地形においてモビルスーツの優位性を示すことができると考えたが、連邦軍のMS計画の本命であるRGM-79 ジムの量産にはまだ時間がかかると判断し、これらの余剰パーツを流用して臨時に量産機を計画することとなった。これが量産型ガンダムともよばれる本機である。そのため宇宙戦闘用の装備はすべて取り外し、完全な陸戦用の機体として再設計されている。

RX-78の部品を流用してはいるが、機体の外観はほぼオリジナルのラインで構成されている。RX-78的な意匠を残しているのはカラーリングと頭部のみで、それすらも明確に違う外装部品で構成されており、似てはいるものの流用とは言いがたい。体形もRX-78やRGM-79のスマートなラインとは似ていない、がっしりとした印象を持つ物になっているため、内部フレーム構造も明らかに共通ではないことがわかる。逆に陸戦型ジムでは、デザインが簡略されていながらも本機とほぼ同じ意匠のパーツが複数見受けられ、マッシブな体型も共通していることから、実際にRX-78の規格落ち部品が流用されていたのはジェネレーター(熱核融合炉)等の内蔵動力及び個々の回路やアクチュエーター等の機体を構成する最小単位のパーツであって、装甲材や機体フレームといった機体の外観・デザインを決定する要素は陸戦型シリーズ専用ラインで製造されていた模様である。当初から地上での運用を強く意識して設計されていたため、整備性や生産性を考慮して装甲材のデザインも、RX-78とは大きく異なる直線主体ものに改められた。

このことから、純粋なRX-78ガンダムの量産型と呼べるものはあくまでRGM-79 ジムであり、RX-79[G] 陸戦型ガンダムは一部パーツ流用によるRX-78の亜種、さらにそこから派生した量産機がRGM-79[G] 陸戦型ジムであるといえる。

構造と性能 編集

コスト削減による構造の簡素化のため、コア・ブロック・システムも外されているものの、ガンダムのものとほぼ同等の性能を持つ高出力ジェネレーターを持ち、装甲もルナ・チタニウム合金で作られる[1]など、極めて高い性能を有する。ただし、余剰パーツにより生産が行われた点を考慮し、機体性能にばらつきを出さぬよう、リミッターを設置することにより均一化が図られた。よって同じパーツにより建造されたガンダムに対して、そのリミッターの存在からやや性能が抑えられていたようである。このリミッターは任意に解除(MAXモード)することが可能であるが、機体にかかる負荷の大きさから使用できる時間は限定される。陸戦型ガンダムは20機が、主に地球上での激戦区のひとつである東南アジア方面軍のイーサン・ライヤー配下の機械化大隊(通称コジマ大隊)に配備された。

本機はその運用目的から陸戦、特に密林、山岳地帯や砂漠での使用に特化した数々の装備が存在する。RX-78では頭部側面にバルカン砲が設置されていたが、代わりに頭部左側に潜望鏡を内蔵したシュノーケルダクト、右側には通信用アンテナを装備する。コア・ブロック・システムの廃止のためコクピットは腹部から胸部に移され、河川での運用も考慮されてコクピットハッチは上面に配された。運用が重力下に限定されているため、パイロットの搭乗用に昇降リフトを設置し、夜間の運用も考慮されバックパックにサーチライトが設置されている。原型機から空間機動用の装備は取り外されているものの、これらの陸上および実戦部隊向けの装備や改修を施した結果、純粋な試験機であるRX-78タイプに比べ、10t近く重量は増加している。

砂漠地帯での戦闘も十分考えられたため、胸部エアインテーク用防塵フィルター等のオプションパーツが用意され、関節部やマニピュレーターに防護カバーを装着させ防塵化された仕様もあった。各種オプション装着のため、機体各部に取り付けアタッチメント及び、取り付け作業用の足場なども装備されている。

武装 編集

固定武装として脚部(ふくらはぎにあたる部分)の内蔵型サーベルラックにビームサーベルを装備する。RX-78のランドセルに装備されたものと同じ、連邦軍標準タイプのビームサーベルであり、外観に細かな差異がある他は基本的に同じ物である。装備位置の関係上、直立状態からでは腕部がサーベルラックに届かず、装備/収納時に脚部のどこかを曲げない限り、物理的に届かないという制限が発生している(このため劇中では走りながらサーベルを抜くという動作が見られた。)が、完全に内蔵するタイプのため、収納中のサーベル本体を破損しにくいという長所もあった(RX-78のランドセル装備はいつでも装備/収納ができる代わりに被弾・障害物によるサーベル破損の可能性があった)。膝アーマーには敵機との格闘戦を考慮して打撃用のスパイクが装備された。これはジオンのザクが対MS戦を考慮して、左肩をスパイクアーマーとしたのと同様の発想であり、陸戦型ジムにも機構を簡略化したものが装備された。しゃがみ体勢での射撃時に機体を固定するなどある程度は活用されているが、実際の接近戦時において格闘兵器としては使いづらかったのか、以後の連邦軍系モビルスーツにおいて、膝部の打撃用スパイクは殆ど採用されていない。バルカン砲は左胸部に移され、その下部にはマルチランチャーを装備する。容積に余裕のある胴体部にバルカン砲を装備することで装弾数の増加を可能としたが、上下左右に旋回できる頭部から胴体部に移しているため、照準がつけづらくなり、追従性も低下している。コクピット真横に火器を装備することによる、搭乗員の保護という点においても問題を残している。高出力ジェネレーターを採用したため、ビームライフルの運用も想定されているが、当時のビーム・ライフルはまだ量産体制が整っていなかったことから配備が遅れ、代わりに大気圏内での威力の減衰が少ない、運用実績のある実体弾兵装が多用されている。100mmマシンガンは小型で取り回しが良く、密林地帯などで用いられた。予備マガジンは腰部に装着することができる。180mmキャノンは長距離支援用であり、僚機との連携により後方から射撃を行う。この武装は非常に大きいため移動時にはマガジンを含め4つのユニットに分解し携行することが可能であった。ロケットランチャーは密林での取り回しも考慮され、砲身が短いものとなっている。また、装弾数6発の追尾性能の高いミサイルランチャーも用いられた。シールドはガンダムのものに比べ、取り回しを考慮した小型のものを装備、シールド先端は攻撃にも使用できる他、塹壕を掘ることもできた。(物語終盤には増加装甲が施された改良型シールドが新たに配備された。)これらの装備は兄弟機ともいえる陸戦型ジムでも採用されている。また、発射後の弾頭からネットを展開し敵機を絡め身動きを封じるネットガンも配備されている。

陸戦型ガンダムの背部にはウェポンラックという予備兵装用のコンテナを装備することが可能で、コンテナ内部には前述のユニット化した180mmキャノンやロケットランチャー、ミサイルランチャーなどの大型火器を作戦に応じて分解し収納、携行することができる。地上戦では補給線が延びきることも多く、MS単独で運用する際に役立った。また、パラシュートパックを装備することで、高々度から降下し、敵地を強襲することも可能であった。この予備兵装用のコンテナ以外にも、前述の100mmマシンガンのマガジンの自動給弾装置のついたBコンテナというものもコミックス版オリジナル設定として存在する。マガジンを大量に内蔵しており、小隊単位での戦闘の火力支援となる。モビルスーツのアームを動かさずともコンテナに内蔵されたアームにより自動で給弾されるので、給弾のタイムロスを減らすことができた。

改修について 編集

陸戦型ガンダムは試作品の試験落ち部品の有効活用を兼ねていたため、主力戦闘部隊向けの兵器でありながら僅か20機程度という極端に小規模な少数量産にとどまっているが、計画当初、RX-78の余剰パーツを使い切った後も、同じフレームと装甲材に新規のダウングレード部品を組み合わせた”廉価版”の量産が予定[2]されていた。その後の連邦軍MS量産計画の見直しに伴い、同計画はRGM-79[G]陸戦型ジムの少数量産へ移行した。[3]そのため補修用部品はパーツそのものの希少性から早期より慢性的な不足傾向にあったが、中でもルナ・チタニウム製の装甲パーツにおいて特に顕著であり、実質的に予備部品は無いに等しかった。正規品での補修ができない状況も多数見受けられたが、性能は劣るものの構造が共通している(単に簡略化しただけの部品も多い)陸戦型ジムの補修パーツやその他のジャンク品などを流用して修理されることも多く、多くの現地改修型を生み出す要因ともなった。後述の、大破した機体を改修したガンダム・Ez-8もその1つであり、アンテナ、武装の小改修の他、やはり不足していた装甲の代用として、陸戦型ジムの予備パーツの他、撃破したザクのパーツ[4]まで使用していた。アマダ少尉と同じ部隊に所属していたカレン・ジョシュワ曹長機は、戦闘で失った機体頭部を丸ごと陸戦型ジムの物に代えていた。戦争終盤になるにつれ、こういったツギハギの機体が増えていったようである。

アッガイに頭部を破壊されたカレンの陸戦型ガンダムに、陸戦型ジムの頭部を取り付けて補修したものである。陸戦型ガンダムの修理に陸戦型ジムのパーツを使うこと自体は多かったが、このように頭部をまるまる取り付けた機体は珍しかったらしく、友軍からはジム頭と呼ばれている。元々補修用パーツが不足しがちな陸戦型ガンダムであったが、頭部は各種センサーやカメラ、アンテナなどが多かったので尚更であったようだ。

劇中での活躍 編集

第08小隊の他に、ガンダムハンマー(フレイル型のモーニングスター)を装備した第06小隊の機体も確認できる。第08小隊所属機で終盤まで唯一大きな損傷がなかったサンダース機は後半、ブレードアンテナがグレーの塗装に変更される。 なおOPの一場面やGジェネレーションシリーズなどの戦闘アニメの影響でシールドを180mmキャノンの安定脚に使えると勘違いしている人もいるが実際にOPの該当シーンを注意してみればわかるが遠近法でシールドの上にキャノンが乗っているように見えるだけなのである。(そのシールドもキャノンを撃っている陸戦型ガンダムのものではなく手前に倒れているMSの物であった可能性もある) また、原作設定でもシールドが小さいためOPのシーンのようにシールドの上にキャノンを乗せることはサイズ的に不可能なためOPラストのように片膝立ちさせて乗せる(本来このシーンではシールドを使わずにキャノンを撃っている)、シールド部分を刺す土台部を高くする、シールドを設定より大きくするなどをしないとキャノンをシールドに乗せることはできないのである。

愛称の変遷 編集

本機RX-79[G]は、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の主人公メカであるが、その設定は従来の一年戦争の設定に矛盾するものであった。従来はRX-78の量産型は=RGM-79 ジム、地球連邦のMSが就役するのはジャブロー戦役以降であったものが、本作ではガルマ・ザビ戦死直後に連邦軍MS、しかもジム以外のRX-78の量産型が存在することになったためである。このため、サンライズの井上幸一が辻褄合わせをおこなった。その間主人公メカたるRX-79[G]の愛称が確定せず、各種メディアで様々な呼称が使われた。最も初期の発表では「量産型ガンダム」とされていたが、メディアワークスの出版物では「先行量産型」「ガンダム地上戦装備」、ホビージャパンの関連本では「量産試作型ガンダム」という名前が長らく使用される。そして、バンダイによるプラモデル化に際して「1/144 RX-79[G]陸戦型ガンダム VS. MS-06JザクII」という商品名が採用され、やっと今日広く使われ本項のタイトルともなっている「陸戦型ガンダム」という名前が確定した。また漫画版「機動戦士ガンダム 第08MS小隊 U.C.0079+α」では、熱核融合炉の出力が高い代わりに、安定性は「無い」とまで言われるほど、ピーキーな機体として描かれている。

ギャラリー 編集

脚注 編集

  1. 当初、連邦軍は開発中の量産MSを、ルナ・チタニウム装甲標準装備として計画していたのだが、コスト・生産性の面で問題があり、結局ジムシリーズはチタン・セラミック装甲に改められた。
  2. 陸戦型専用の製造ラインを用意してしまっていたので、ある程度の部品を作らないと採算が採れないという、現実的な事情による。採算度外視のRX計画とはいえ、戦時中ということもあり、少しでもコストと時間を有効活用して兵器の数を揃えようという思惑である。
  3. このあたりの流れは、ガンダムの開発からジムの量産に至る経緯とよく似ている。
  4. 胸の外側装甲パーツとして、ザク2の右肩シールドを2枚並べて使っていたという裏設定があり、実際にその部分だけ丸みを帯びた胸部装甲を持つデザインラフまで描かれていた。

関連項目 編集

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