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MS-18E ケンプファー

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諸元
ケンプファー
Ms kaempfer a
所属:Zeon
生産形態:試作機
頭頂高:17.7m
全備重量:78.5t
武装:専用ショットガン×2
ジャイアントバズ×2
シュツルムファウスト×2
ビームサーベル×2
60mm頭部バルカン砲×2
チェーンマイン×1
乗員人数:1
搭乗者:ミハイル・カミンスキー
ファビアン・フリシュクネヒト
リリア・フローベル
イリア・パゾム
  

ケンプファーKämpfer)はOVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』などに登場する兵器。ジオン公国軍の試作型強襲用モビルスーツ。(型式番号:MS-18E)

機体解説 編集

一年戦争末期、ジオン公国軍ではMS-14ゲルググに続くMS-16ザメル、MS-17ガルバルディ、MS-18ケンプファーの3種のモビルスーツ (MS) 開発が検討されていた。このうちMS-18プランは新たなMSの運用法を模索して開発されたものである。

本機は初期開発型のYMS-18からスカートアーマーが廃された以外は大幅な変更は施されず、外装の変更程度である。運用もYMS-18と同様で、型式番号は襲撃型 (Einhauen typ) または試作実験 (Experiment) の頭文字からMS-18Eとされた。なお機体名の KÄMPFERとはドイツ語で「闘士」を意味する。ジオン軍のMSの機体名では例外的に有意味語の名称が用いられた機体[1]でもあり、戦争末期の混乱ぶりが伺える。

強襲用という目的のため、大推力のスラスター及び姿勢制御用バーニアを全身に装備し、前傾姿勢での滑走が可能。高速で目標に辿り着く事ができる。また武器はビーム系のような機体のジェネレーター出力を割く兵装を避け[2]、実体弾系兵装を装備する。これにより連続した攻撃を行っても機動用出力には支障が出ないよう意図されている。また装備武器は、弾薬を全弾射耗した後は専用ジョイントパーツごと排除・破棄可能で、デッドウェイトにならないように設計されている。装甲も、前傾姿勢時に正面から見える部分のみに留める等、徹底的な軽量化が施されており、高い機動性に貢献している(前傾姿勢は、正面投影面積を極力減らすことによる被弾率低減及びMS-09ドム以降改善の兆しが見えていなかったMSの空力特性の改善を意図したものである)。また、特殊部隊などでの使用を想定して開発され、分解した状態で搬送し、容易に組み立てられるように設計されている(この構造の目的はメンテナンスの円滑化にあったともいわれている)。

武装は頭部に60mmバルカン砲2門、両大腿部に本機唯一のビーム兵器であるビームサーベルを1基ずつ、計2基装備する。197mm口径専用ショットガン(ヤクトゲヴェール、型式番号:ZUX-197)は信頼性を重視してポンプアクションによって装填するタイプである(電動機構による自動装填も可能)。ショットシェルから9発のルナチタニウムコーティングを施したOO(ダブルオー)バック弾を発射する。使用弾薬によって異なるが装弾数は3〜5発である。対MSはもとより、装甲車や宇宙艇などの小型目標の攻撃も目的としており、散弾により隊列を組んだ複数の目標を一度に撃破することができる。背部にはラッチを介してMS-09R2リック・ドムII等が標準的に装備するものと同型のジャイアントバズを2基装備、脛部にはシュツルムファウストを2基装備する。また、チェーンマインと呼ばれる武装は13基の吸着型機雷を連結したもので、敵MSや敵艦艇に絡み付き装甲を破壊する。

極めて優秀な機体であり、徹底した強襲戦特化により爆発的な攻撃力を持つ。その戦闘力は地球連邦軍のRXシリーズにも引けをとらない程である。一方で軽量化による高速性・高機動性追求のため前面装甲以外は薄くなっており、スカートアーマーなど一部装甲に至っては廃されてしまっている。一年戦争終戦直前の統合整備計画から誕生したため正確な生産機数は不明だが、運用試験を経てロールアウトした機体は特殊任務を行う部隊へと配備された。隠密行動を常とする部隊で使用されたため、MS-18タイプの存在は一般にはほとんど知られていない。しかし、解体、組立の容易さからか数機が出回っており、戦後にアクシズ艦隊等で使用されている。

劇中での活躍 編集

OVA]『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』では、サイクロプス隊ミハイル・カミンスキーが搭乗し、コロニー内部で戦闘を行っている。高い機動性を生かし、迎撃に出た連邦軍のグレイファントムに所属するスカーレット隊を全滅に追い込んだ。その後標的であるガンダムNT-1の眼前に到るが、パイロットのクリスチーナ・マッケンジー中尉が乗り込んで緊急起動させたために即時破壊は果たせなかった。そして先のスカーレット隊との戦闘ですでに消耗しており、この時点で残っていた専用ショットガンの残弾もなくなり格闘戦へ移行する。前もってトラックに隠匿したチェーンマインを使用し、NT-1を攻撃するがチョバムアーマーに阻まれ、さらに腕部の90mmガトリングガンが使用可能になったNT-1の反撃を受け破壊される。装甲を犠牲にした強襲用MSの欠点・限界があらわになった[3]

漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、シャア・アズナブルらサイド3視察団に随行するファビアン・フリシュクネヒト少尉の乗機として登場。その後イリア・パゾムが乗り継ぎ、宇宙要塞アクシズで挙兵した真ジオン公国軍との戦闘で大破している。

漫画『GUNDAM LEGACY』では、宇宙世紀0084年にジオン残党が開発した、惑星間巡航用核パルス推進ブースター仕様「シルバー・ランス」の制御用ユニットとして当機が搭載されている。テロ組織「狼の鉄槌」によるジオン共和国に対するテロ計画「シルバー・ランス作戦」を行うため、気化爆弾を入手したリリア・フローベルが搭乗するが、サイド3近海で民間人マット・ヒーリィらによって阻止されている[4]

ギャラリー 編集

脚注 編集

  1. 他の例としては宇宙世紀0077年に完成したモビルタンク「ヒルドルブ(HILDOLFR)」があり、「戦の狼」を意味する北欧神話のオーディンの名称の一つである。
  2. バンダイのプラモデルキット『1/144 MS-18E ケンプファー』の組立説明書には、当機とは別にビーム兵器装備中心のF型の存在を示唆しているが、その詳細は不明。
  3. バンダイのプラモデルキット『SDガンダムBB戦士 ケンプファー』には、キットオリジナル要素としてNT-1のものと酷似した専用のチョバムアーマーが付属されている。
  4. 組織名および作戦名は、書籍『データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編I]』より。

関連項目 編集

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