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MSN-001A1 デルタプラス(MSN-001A1 DELTA PLUS)は「機動戦士ガンダムUC 」および、それに関連する作品に登場するモビルスーツ。

概要[]

アナハイム・エレクトロニクス社が開発した地球連邦軍の試作型モビルスーツ。百式の原型機であるデルタガンダムの量産試作機でウェイブライダー 形態への可変機構を搭載しており、マルチロールファイター(多用途戦闘機)として高い空戦能力を持つ。重力下での飛行や単独での大気圏突入も可能で、あらゆる戦場で問題なく運用できる。また、想定外の運用方法ではあるが、ウェイブライダー形態時には高い推力を活かしてサブ・フライト・システムとしても運用可能。百式系のモビルスーツではあるが、特徴とされている金色の塗装は施されず、グレーを基調とするシンプルなものとなっている。

徹底的な軽量化とフレキシブル・バインダーによる空力制御による機動性はなかなかのもので、その運用性の柔軟さはZガンダム以上とされている。しかし、本機は試作段階の域を出ておらず、可変機故の構造の脆弱性と複雑化を招いており、整備・メンテナンスが困難であった。さらに宇宙世紀0096年当時の連邦主力量産機との互換性もないため、編成を外されて保管されていたが、袖付きとの交戦により消耗したネェル・アーガマの戦力補填としてイレギュラーに実戦配備されリディ・マーセナスの搭乗機となった。

機体解説[]

開発経緯[]

非変形タイプの百式改系列の量産機とは異なり、設計をδ計画(デルタ計画)案本来の可変タイプ(デルタガンダム)まで差し戻し、量産を前提に再設計した増加試作機である。これは、デルタガンダムは計画当初にムーバブルフレームの強度面の問題を解決できず、結果として可変機としての完成を断念した。その開発資材を利用する形で非可変タイプの百式として建造され陽の目を見たが、その後にグリプス戦役、ハマーン戦争、シャアの反乱といった大規模戦争によってZ系列で培われたTMS技術をフィードバックさせることにより、およそ10年を経て初志を実現し完成させた機体である。

武装・特殊装備[]

基本兵装[]

60mmバルカン砲
こめかみ部分に装備されている60mm機関砲。
ビーム・ライフル
互換性の問題でリゼルと同じものを使用。ロング・ビーム・サーベルやギロチンバーストも機能する。
ロング・メガ・バスター
フルアーマー百式改に装備されているものと同型。
ビーム・サーベル
非使用時はシールドに内蔵されている。ビームガンとしても機能する。
シールドビーム・ガン
シールド先端に固定されているビームガン。
2連装グレネードランチャー
シールドに内蔵されており、弾頭が複数搭載されている。
ビーム・キャノン
シールドの機首部に搭載されているキャノン砲。
ビームマグナム
OVA版でユニコーンガンダム のものを奪い取って使用。その際、発射の反動に耐えきれず右肩の関節部が損傷した。
シールド
腕部に搭載されており、ウェイブライダー形態の際は機首になる。

特殊兵装[]

バイオセンサー
簡易型サイコミュシステム。パイロットの脳波を傍受し、操縦の補助や機体の追従性を向上させる。
IDE(イデ)システム
「Image Directive Encode System」の略。頭部に搭載されているバイザー型のセンサーで、奥にはデュアルセンサーが搭載されている。いくつかのモードが搭載されており、精密標準時などに赤く光るなどいくつかの走査パターンが見られる。

ウェイブライダー[]

デルタガンダムと同様に巡航形態(ウェイブライダー)への変形が可能となっている。この巡航形態では単独での大気圏突入と1G重力下での飛行が可能である。同様の可変機構を持つZガンダム同様、ウェイブライダー形態時には他のMSを背面に搭載して、SFSのような運用も可能となっている。

型式[]

型式番号末尾の「A1」が示す通り、Zガンダム に対するZプラスA1型 に相当する仕様だと推測される(ただし、宙間戦闘を行っている。)。そのため、カラーリングも百式系伝統とも言える金色ではなく、Zプラス 同様のグレーである。量産を前提としたものだが、現時点では試作段階に過ぎず、宇宙世紀0096年、ネオ・ジオンとの交戦により消耗したロンド・ベル隊ネェル・アーガマに戦力補填として実戦配備されているといった状況である。未だ試作品ゆえに編成の組み込みづらい規格外の機体として、同様に規格外のため単艦運用されるケースの多いネェル・アーガマに回されたというのが実情のようである。デルタプラスの大幅改修機体であるガンダムデルタカイとの模擬戦を行った機体であるデルタプラスにリディ・マーセナス少尉が後に乗ることになる。

搭乗者[]

関連機体[]

登場作品[]

トリビア[]

脚注[]

注釈[]

出典[]

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