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MSN-001 デルタガンダム(MSN-001 DeltaGundam)は『ガンダムMSグラフィカ』を初出とし、『機動戦士ガンダムUC』をはじめとするガンダムシリーズに登場するモビルスーツで百式の原型機。

開発概要[]

一年戦争終結後、アナハイム・エレクトロニクス社は元ジオニック社などのジオン系企業からの技術者を採用し、MSの開発を行っていたが、連邦軍内の勢力争いに巻き込まれデラーズ紛争後に発足したティターンズに主導権の移った地球連邦軍からの新規モビルスーツの発注は見込めない状況であったが、技術開発を止める訳にはいかず、独自に開発を続けていた。そこへ秘密裏に地球圏に戻っていたクワトロ・バジーナ大尉(非合法に地球連邦軍籍を入手したシャア・アズナブル大佐)からもたらされたルナ・チタニウム合金を上回る新素材ガンダリウムγ合金の提供を受け、これを使用した新型モビルスーツの開発計画をメラニー会長の指示により開始した。この計画はジャミトフ准将麾下のティターンズに対抗する組織がブレックス准将とアナハイム・エレクトロニクス社などの企業や資本家などが協力してエゥーゴとして活動を開始した時期と一致している。主に2通りの開発計画が同時進行し、連邦系技術者中心の先進技術事業部チームと旧ジオン系技術者中心第二技術事業部のチームが競う様に行われた内の連邦系技術者を中心に計画されたのがMSN-001 デルタガンダムである。

機体概要[]

δガンダムの名前が示すように「ガンダム開発計画」=「GP計画」を継承する機体で当時の標準的なMSを凌駕する機体として計画された。当時主流であったモノコック構造のMSでは機動性能の限界を感じていた技術者は機体強度と機動性の向上を計ろうと考え、RGM-79Q ジム・クゥエルで腕部に採用された内骨格構造を機体全体に採用し、機動性の向上の為に戦闘機形態への変形機構の採用を中心に設計を開始した。また、設計中に開発された対ビームコーティングの採用も決定し防御力も向上していた。戦闘機体形時に主翼を兼ねるウィング・バインダーのバックパックやデュアル・センサーを装備した頭部に加え軽量かつ高強度のガンダリウム合金を採用した高性能な機体の設計は順調に進みシミュレーションにまでこぎつけたが、ここで大きな問題が発生した。機体の変形時に骨格フレームの強度が不足し、変形不能になってしまう事が判明したのだ。新たな技術である骨格フレームに充分な強度を持たせる為には構造を強くする必要があったが、そうすると機体の大型化や重量増加による機動性の低下が問題になりこの問題は中々解決しなかった。しかし部材の製造は始められており変形機構を除いた部品は完成していったが、ついにこの機体は完成することなく終わり設計を元にしたシミュレーション上にのみ存在した機体とされている。

デルタガンダム弐号機[]

ガンダムフロント東京の有料上映ブースである『DOME-G』用に設定された機体。シャア・アズナブル 用に塗装された赤い機体色が特徴。全身に対ビームコーティングを施し、ウイングバインダーの軽量化など様々な改修が加えられており、Zガンダムリック・ディアス系統の機体と高い互換性を持っているため、可変機ながらも整備性にも優れている。型式番号はMSN-001-2。画像はインフォボックスを参照。

補足[]

δガンダムが完成しなかったのは、グリプス戦役の勃発とδガンダムの設計を流用したエゥーゴとの共同開発計画「Z計画」が要因と思われるが、真相は不明であり実機の存在も不明。しかし、その後ティターンズから強奪したRX-178 ガンダムMk-Ⅱのムーバブルフレーム技術を導入したMSN-00100 百式は本機の部材を流用し製造されたとも変形機構を廃して組み立てられた機体とも言われているなどの状況からδガンダムは製造されなかったと思われる。

また計画時点ではカミーユ・ビダン発案のフライングアーマーの情報も無かった為、単機での大気圏突入機能は無かったようである。

δガンダムは後にZガンダムの再設計計画に組み込まれ0090年に設計データを基にしたMSN-001A1 デルタプラスが完成している。

関連項目[]

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